罗姆模具精技(天津)有限公司

【ROHM Mechatech (Tianjin) Co.,Ltd 】従業員の増強で金型のフル生産を目指す インターンからの流れで優秀な人材を確保



ロームのグループ企業として半導体製造用金型、半導体用リードフレームの生産を行なうローム・メカテック株式会社(本社京都府亀岡市)。ROHM Mechatech (Tianjin) Co.,Ltd(罗姆模具精技(天津)有限公司)は、同社の三つ目の海外生産工場として2011年5月に創業を開始した。現在はまだ発展途上だが、近い将来、従業員の教育を徹底することで、半導体金型メーカーとして揺ぎない地位を築くことを狙う。同社の総経理である松村正浩氏に、戦略を聞いた。

松村 正浩氏
ROHM Mechatech (Tianjin) Co.,Ltd
(罗姆模具精技(天津)有限公司)
総経理


ロームのグループ企業として半導体製造用金型、半導体用リードフレームの生産を行なうローム・メカテック株式会社(本社京都府亀岡市)。ROHM Mechatech (Tianjin) Co.,Ltd(罗姆模具精技(天津)有限公司)は、同社の三つ目の海外生産工場として2011年5月に創業を開始した。現在はまだ発展途上だが、近い将来、従業員の教育を徹底することで、半導体金型メーカーとして揺ぎない地位を築くことを狙う。同社の総経理である松村正浩氏に、戦略を聞いた。

‒‒ 事業の内容を説明してください。

ローム・メカテックは、半導体・電子部品を開発・生産・販売するロームの関連会社で、半導体製造用金型および半導体用リードフレームを生産しています。生産品目の多くはロームグループの各工場に納入しています。

私の所属するROHM Mechatech (Tianjin) Co.,Ltdは、ローム・メカテックの子会社になるわけですが、やはり半導体製造用金型および半導体用リードフレームを生産しています。2011年5月から創業を開始し、現在、従業員が約100人の規模で活動しています。

‒‒ なぜ天津に生産拠点を構えたのですか。





簡単に言ってしまうと、納入先である親会社のロームが天津に進出していたからです。ローム自身の天津進出は比較的早く、1994年に工場を設立しています。現在では天津経済技術開発区(TEDA)において工場を構え、トランジスタ、ダイオード、半導体レーザなどを生産。それを中国だけでなく、世界中に出荷しています。

ローム・メカテックとしての海外生産拠点は、フィリピン、タイに続き、ここ天津で三つ目になります。いずれもロームの海外拠点の近くにあり、基本的には現地で生産したものを現地に納入することを目指しています。

‒‒ なぜロームと同じ開発区に拠点を構えなかったのでしょうか。

ロームと同じ開発区には既に空きスペースが無かったので、近隣の中で最も有利な場所を探しました。一つはコストバリューが高かったことです。この工場は、開発区の中でも角地を占めています。また、開発区自体が市内に近いなどのメリットもありました。またロームの工場にもクルマを利用すれば10分ぐらいで着きますので、例えば打ち合わせなどが頻繁に発生したとしても、まったく問題ないレベルと言えます。

また、西青経済技術開発区の担当の方が、非常に親切だったということも決め手の一つでした。というのも、会社の登記の段階から開発区の担当の方とはお付き合いがあるのですが、次に何をすべきかなど自分の担当外の話にも耳を傾けてくれて、さらに的確なアドバイスをいただきました。その真摯な姿勢がありがたかったです。

‒‒ 既に生産を始めてから1年以上経ちましたが、苦労した点は何でしょうか。





一番苦労しているのは技術者の採用です。現在、弊社の業務の中でも、どちらかというと金型の生産を強化しようとしているのですが、金型生産には多くのスキルが必要となります。3次元データの取り扱い、工作機械のオペレーション、金型仕上げに必要な研磨など、様々な金型を作れるようになるためには、多方面にわたるスキルが求められます。このようなスキルは、熟練者について教わる必要がありますが、やはり工学的な専門知識を持っていることが望まれます。

実はこのような悩みを西青経済技術開発区に相談したところ、訓練学校である天津軽工職業技術学院を紹介していただきました。一般的に、現在の学生に技術職は人気がなくなりつつありますが、この学校の学生は技術を学んでいるので、製造に関する職業に非常に関心を高くもっています。早速、同校を訪ねて話をさせていただき、まずインターンとして研修で来ていただくことにしました。中国では、新入社員が6月から入ってくるのですが、うれしいことにインターンとして来ていただいた方の中から、10数名が2012年は我が社に入社してくれました。人材難という問題に非常に効果があり、このようなスキームを一緒に作ってもらった西青経済技術開発区には大変感謝しています。

現在の従業員は約100人ですが、2012年内に150人規模にまで増やすのが目標です。このためには、また新たな策をうっていく必要があると考えています。従業員には、天津出身の方が多いのですが、天津出身の人はまじめで、一所懸命に取り組むというイメージを持っています。こういった方々の採用を是非増やしたいです。

‒‒ 今後の展開について教えて下さい。

現在、リードフレームに関しては、ほぼ全量をロームの天津製造拠点に納めていますが、金型に関しては構成する金型部品の全てを製造するに至っておりません。金型部品加工には熟練を要する技術・技能が要求されるため、難易度の高い加工についてはローム・メカテックの他工場で製造しております。

フィリピンとタイの工場では金型部品を組み合わせてセットとして製造しており、天津工場でも従業員のスキルは確実に向上しているので、早期に金型のセットを供給できる体制にしていきます。

金型のセットが作れるようになれば、ロームだけでなく外販も積極的に行なっていく予定です。競合の状況ですが、実は華北地域においては自動車関連の金型を製造する業者は比較的多いのですが、半導体製造用の金型を製造する業者は少ないのです。深センなど中国でも南の方になると、半導体製造用金型メーカーが乱立しております。ROHM Mechatech (Tianjin) Co.,Ltdは華北地域において早期に精密金型メーカーとしてのステータスを築いていきます。
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